櫻井翔「今のうちに標本にして」 “バディ”を組んだ広瀬すずとの意外な共通点

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公開中の「映画 ネメシス 黄金螺旋の謎」で3度目の共演だという櫻井翔と広瀬すず。お互いの共通点や大切にしていることについて語り合った。AERA 2023年4月10日号より紹介する。

――初共演は映画「ラプラスの魔女」。ドラマ「ネメシス」を経て、「映画 ネメシス 黄金螺旋の謎」で3度目の共演となる。

広瀬:映画のクランクインの初日から、「昨日も撮影してたかな?」と思うぐらい、皆さんの馴染み方がすごかった(笑)。すごく安心感がありました。

櫻井:会っていなかった時間が気にならないくらいの仲間感があったのが面白かった。僕はそんなに頻繁(ひんぱん)にお芝居の仕事をいただいているわけではないんですが、それを考えると僕の出演作は割合的にほぼ“広瀬すず”なんです(笑)。紅白の司会もご一緒させていただいた。こんなに定期的に会っている女優さんは他にいません。

■アスリートに通じる

――バディを組む上で、広瀬からはどんなポジティブな影響をもらっているのだろうか。

櫻井:ふたつあります。何度もご一緒しているからこそ、オフの時間もごく自然に過ごせるのがひとつ。もうひとつは、すずちゃんの鍛錬するようにお芝居に向かう姿勢はアスリートに通じるものがある。その姿を近くで見られるのは刺激になります。

広瀬:「アスリートっぽいね」とはよく言われます。頭で考えるよりは、心と体を先に動かすことが好きなタイプなのでそう見えるのかもしれません。

櫻井:今回改めてすずちゃんの身体能力のすごさを感じたのが、長尺のアクションシーン。踊りにも通じるものがあるんですが、尺が長い分覚えることが多いにもかかわらず、集中力を一切切らさずに向き合っていた。

広瀬:映画では、翔さんが演じる風真さんのシリアスな表情のシーンがありました。翔さんのお芝居を見ながら、「自分だったらどう演じるんだろう。普段の感じと変えすぎると、観てくれる方は冷めちゃうだろうな」と考えていたんですが、翔さんは段取りの段階からちょっとした心の距離感を自然と表現されていて、すごいなと思いました。

櫻井:風真のその表情は、佐藤浩市さんが演じる謎の男の存在が鍵になっています。撮影現場で浩市さんのことを観察して取り入れたいエッセンスを膨らませていきました。

――ふたりの間には、終始和やかな雰囲気が漂う。

広瀬:「ラプラスの魔女」の撮影のときから、割とすぐに喋っていましたよね。

櫻井:うん、喋ってたね。序盤に雪山での撮影があって、バスの中で長時間ふたりで雪が止むのを待ったことがあったよね。ほぼ初めましての状態で。

広瀬:そうでした(笑)。

櫻井:そのときから、変な緊張感はなかったよね。キャンペーンもあったから、一緒にいる時間が多かったし。

広瀬:そうですね。撮影現場で私が「体を動かそう」と言って、スタッフさんにご迷惑をかけるくらい翔さんを汗だくにさせてしまったこともありました(笑)。

変わらないから心強い

櫻井:いやいや、あれは俺の問題だよ(笑)。

広瀬:私は人見知りなので、お仕事の先輩で最初からナチュラルに接することができる方はなかなかいないです。翔さんはいつも飾らないでいてくださるから、ありがたい。気持ちの良い方だなと思います。

櫻井:遡(さかのぼ)ると、最初に会ったのは「VS嵐」に「海街diary」の番宣で来てくれたときだよね。

広瀬:そうです。私が16歳くらいのときですね。

櫻井:そこから何年か空いて「ラプラス」で共演させてもらってからは、すずちゃんの印象は変わらないですね。変わらないのがすごいとも思います。

広瀬:でも、私からしたら誰よりも最初と印象が変わらないのが翔さんです。人類の中でもっとも変わらないくらい(笑)。

櫻井:今のうちに標本にしてほしいわ(笑)。

広瀬:(笑)。全く変わらないからこそ、すごく心強い。だから私も安定したテンションでいろいろなことができるんだと思います。ただ、不意に風真さんのような少し抜けているところが出てくるんです。そこがたまらなく好きです。

櫻井:自分ではわからない(笑)。

広瀬:定期的にご一緒していることもあって、お会いするとまず近況報告をしてくださるんです。その話がすごく面白いと同時に、「ああ、翔さんも同じ人間なんだな」って思います。それこそ子どもの時からテレビで観ていた方ですから。

――二人とも、ミドルティーンの頃から芸能界で活躍し続けている。ともに“普通であること”を大切にしているという。

櫻井:実践できているかは別として、意識はしています。芸能のお仕事をしていると、自分では普通に過ごしているつもりでも、いつの間にかずれてしまうのが怖いんですよね。長くお仕事をさせていただくほどそう思う。すずちゃんには近しい感覚があります。だから、落ち着くのかもしれない。地方で映画「ネメシス」の撮影をした際にごはんを食べに行ったら、あとからすずちゃんが衣装のまま現れたんです。

広瀬:翔さんが店内にいることに気付いて外から視線を送っていたんですが、お肉に夢中で全然気づいてもらえなくて(笑)。あまりにも普通に食事をしている姿に驚きました。

櫻井:(笑)。こっちこそ、すずちゃんがすごくナチュラルに現れたので感動したよ。

――4度目の共演をするとしたら、どんな役を演じたいのだろうか。

広瀬:(挙手をして)はい!

櫻井:早っ!(笑)

広瀬:「ラプラス」も「ネメシス」も私が演じたのが遺伝子操作を施されてちょっとした特殊能力を持っている役だったので、人間の役で共演したいです! 次は人間がいい(笑)。

櫻井:“人間がいい”(笑)。なかなか言えないセリフだよ。

広瀬:そういう役を演じることもなかなかないのに、翔さんと一緒のときはなぜかそうなんですよね。

櫻井:確かに。でも、またもやすずちゃんが人間じゃない「3部作」になるかもね(笑)。

(構成/ライター・小松香里)

※AERA 2023年4月10日号

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ARASHI FOR DREAM~
眼前的每一片風景,都是人生走過的印蹟
因為愛~讓我繼續走下去

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