広瀬すず&櫻井翔、『ラプラスの魔女』から『ネメシス』まで5年築いた関係値「信頼しかない」【インタビュー】

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俳優の広瀬すず(24)、櫻井翔(嵐/41)がW主演する『映画 ネメシス 黄金螺旋の謎』が31日に公開を迎える。櫻井にとって広瀬と共演した『ラプラスの魔女』(2018年)以来5年ぶりの映画出演となる今作。『ラプラスの魔女』から2021年4月期に日本テレビ系で放送された連ドラ版『ネメシス』、そして映画版までの5年を経て広瀬と櫻井が、2人で築いた関係値をのぞかせながら、撮影裏や今作への思いを語ってくれた。

連ドラ最終話の2年後の世界を描く今作は、天才的なひらめきで事件の真相を見破っていく探偵助手の美神アンナ(広瀬)と、ポンコツだが人望に厚い自称天才探偵の風真尚希(櫻井)、社長・栗田(江口洋介)が、探偵事務所「ネメシス」に集まるさまざまな依頼に挑む物語。映画版では“夢”をキーワードにアンナの葛藤や、アンナを狙う者たちとの戦いがスリリングなアクションや先の読めないミステリーとともに描かれる。

■難解な脚本に混乱も完成作に引き込まれる「今まで自分が出演してきた作品とは違う」

――難しく読み応えのある脚本とおっしゃっていましたが、完成作を観ていかがでしたか。

広瀬:脚本を読んだ時は正直にいうと、よくわからなかったです(笑)

櫻井:難しかったよね。

広瀬:難しいと感じていたのは私だけかと思って、現場では黙っていたら、みんなも素直に『わからない』とおっしゃっていたので、良い現場だな、と(笑)。毎回、監督が撮影前にシーンについて説明してくださるので、お芝居をしながら、だんだんわかっていったり、やっぱりわからなかったり…。撮影を終わっても『わからない』と言っていたけど映像になると、内容はもちろん、映像のパワーも感じる。同じく映画チームが作っていた連ドラ版以上に『やっぱり映画だな』って思える絵ヂカラがありました。こんな風になったんだと、映画に入り込むような今まで自分が出演してきた作品とはまた違った感覚で新鮮でした。まだ全部を理解できてないのでは、と自分を疑っているので、もう一度観たいです。それほど、いろいろなものが詰まっていました。

櫻井:僕も台本を読んだときに面白いなと思ったんですけど、文字で読んだ面白さと、映像にするイメージができるかどうかはちょっと別の話。脚本としては入り組んだ面白さや、不思議な面白さが詰まっていましたので、映像でどう表現するのかな、と思っていたところ、映像でないとできない表現が多かったし、映像ならではの表現がふんだんにあって、より脚本が立体的になり、こんなふうに表現できるんだ、と感じました。

――具体的に『映画ならではだな』と思ったシーンはありますか。

櫻井:絵が反転したり、動いたり…テレビの画面の大きさで見るより、スクリーンで見た時の方が浮遊感みたいなものを感じられると思います。“映画ならではの表現”という質問とは、趣旨が少し変わってしまうかもしれませんが、大きなスクリーンで見ると、より他にない体験ができる作品になっているのではないでしょうか。

広瀬:映画ならでは、といえばカーアクションがありましたね。

櫻井:すごかったね~。2人でカースタントさんが運転する車に乗って、車に乗った何テイクも撮影して。ジェットコースターみたいだったね。

広瀬:途中、翔さんがお芝居を忘れてすごい表情をしていました(笑)。

■距離が近いからこそ向き合う芝居に緊迫感「真剣を抜く瞬間がいつもすごく楽しみ」

――ドラマから映画までの間に、お互いの役に対して印象は変わりましたか。

櫻井:アンナはだいぶ変わっているもんね。大人になっている。

広瀬:そうなんです。だからあまりわちゃわちゃしたシーンがなくて。夢のなかで風真さんがどんなふうに演じられるのか、どんな景色を観ることができるのか、夢に風真さんが出てくるとアンナのお芝居も変わるのですごく楽しいですね。

櫻井:ご一緒する期間も多かったり長かったりするからこそ、『よーい』とカチンコ鳴ってからは毎回、緊張感がありながらも楽しみ。そこからはつばぜり合いじゃないけど、距離が近ければ近いほど、よく知れば知るほど、その真剣を抜く瞬間がいつもすごく楽しみです。

――今作は原作がないオリジナル作品ですが、物語を作っていく過程での楽しみや不安はありますか。

広瀬:私は気にしがちなので、台本の読み取り方があっているか不安になるんです。原作のない作品は、自分の読み取り方次第で作品の印象も変わると思うんです。原作のある作品は台本を読むと全体の雰囲気などでイメージできるものが多いけど、オリジナル作品を、作っていくとなると、セリフの多いアンナはもう私の捉え方次第でキャラクターが変わっていく。私から見たアンナと、私から見た『翔さんはこう演じるだろうな』っていう風真さんで生きているから、読み取り方を間違えてないかな、と思うんです。

――台本の読み取り方がズレていた場合は監督から指摘されたりするんですか。

広瀬:『もっとこうしてほしいです』と言われたら『これってこうですか?』と確認したりします。今やっているドラマもオリジナル作品で方言の意味を捉え違うと、セリフの重さも変わってきたり。自分でイチから作り上げないといけないのは大変だなって。ドラマと映画で脚本家さんが違う方なので、みんながプレッシャーだろうな、とも思う。なかなかやらないことをやっているのである意味楽しみでしたね。

櫻井:原作の有無よりドラマの延長線上にある作品というのは、また別の意味を持つきがします。僕個人としては『謎解きはディナーのあとで』という作品以来、そういう試みをしました。原作のファンの方がいて原作のイメージを持っていらっしゃる方と同様に、ドラマにはドラマのファンの方がいらっしゃる。そこから何年後という設定なら、観ている人それぞれに何年後にはこうなっていてほしい、というイメージもあるでしょうから、その世界観を壊さない範囲で楽しむことが面白かったのと難しかった。冒頭、僕と栗田さんが踊っているシーンがあって、ああいうのもドラマで築いた関係値が役柄として、江口さんと櫻井としても、あるからこそできる。ドラマと地続きになっているからこその面白さだと思います。

――ドラマ版と映画版で、監督からオーダーに違いはありましたか。

櫻井:自由にやらせてくれるのでわからないことがあって聞けば明確な答えはあるけど、『こうしてください』とかはないですね。ドラマのときも映画のときと同じようにとっていて、カメラ一台を構えて撮っていたので比較的、ドラマのときから映画のようでしたね。

広瀬:でも質感なのか光なのかスクリーンで観ると違うのはわかる。スタッフのみなさん柔軟なんだなと思いました。

櫻井:ほぼ同じスタッフだからこそね。

広瀬:特殊な機材を使っていたりしていました。

――自分自身で、演技を変えた部分はありますか。

櫻井:あまりなかったです。ドラマのときの風真を基盤にしていた。アンナはちょっとあったのかな?違う雰囲気に見えればいいな、と思ったシーンもありましたが風真としては、大きく変えた部分はないです。

広瀬:ドラマの最後の延長線上でいれたし、それを抱いていていいところからのスタートだったので、あまり悩むことはありませんでした。劇中では、非現実的な世界にいて、おもしろかったです。10代からの2年後はだいぶ大きい。違う人に見えてもいいのかな、とあまり気にしていなかったです。

■広瀬すず、役者デビューから10年で変化「存在感が180度変わった」 櫻井翔は“楽しさ”にシフト

――広瀬さんは今年で女優デビューから10年。仕事の向き合い方に変化はありましたか。

広瀬:ありました。最初は辞めたいな、中途半端だなと思って辞められなくなってきたに変わっていきました…(笑)

櫻井:グラデーションがあるんだね

広瀬:グラデーションもありつつ、でも流されている感じもしないし、 結果、悔しいとか、感情が1番動いている。プライベートも含めこんなこと言われた、あれができなかったとか。あの作品、いいなとか…。この10年では感覚として、仕事の存在感が180度変わった気がします。

――櫻井さんは広瀬さんのように、キャリアの中で、芝居への向き合い方が変わっていった感覚はありますか。

櫻井:僕は何年かに1回しか出てないし、映画でいったら『ラプラスの魔女』以来なので…そう思うとこの5年間は広瀬すずとしか映画に出ていない(笑)っていうほどなので、変化というほどのことはないですが、でも楽しいですよ。20年ぐらい前から考えて、楽しいなと思えるより、それこそ、すずちゃんではないけど悔しいな、なんか納得できなかったなと思うことの方が多かったし、もちろん今もあるけれど、楽しいなって思えるようになったっていうのは大きいんじゃないですかね。

――広瀬さんは『ラプラスの魔女』のときも含めて櫻井さんとの芝居はいかがですか

広瀬:『ラプラスの魔女』のときも常に一緒にいて、そのときも両方作られた人間役だったんですよね。人間っていいな、って思って。

櫻井:(妖怪人間)ベム、ベラ、ベロみたい(笑)。本当だね。

広瀬:作られた人間役をやろうものなら相手は翔さんしかいない(笑)。この空間に信頼しかないですし、楽しいです。

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ARASHI FOR DREAM~
眼前的每一片風景,都是人生走過的印蹟
因為愛~讓我繼續走下去

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